配当重視の投資方法や日々の事柄など


by DIP (Dividend Investor Papio)

エクイティスプレッドとは

今週号の日経ヴェリタスに面白い指標がでていました。エクイティスプレッドです。これは自己資本利益率(ROE)から株主資本コストを引いて算出します。

ROEについてはあまりに有名な指標のため説明を省きますが、株主資本コストについて少し書いておきます。例えば株式投資と債券投資を比較した際は、株式投資は債券投資に比べればリスクも高くなりますから、債券投資する場合のリターンよりも高いリターンを投資家は要求します。この投資家が要求するリターンを「期待収益率」と言います。


期待収益率は、投資家が企業に「期待する」というものですが、逆に企業からすれば、期待に応えたリターンを株主に提供していかなければなりません。


投資家側から見た「期待収益率」は、企業にとっては「調達した株主資本に対するコスト=株主資本コスト」になるわけです。


一見、株式による資金調達は、借入のような利息が無いことからコストがないかのように思ってしまいますが、株主資本には「株主からの期待」という、借入や社債利息とは比較にならないほど高いコストがかかっています。


株主資本コストの計算は
(1)国債の利回り
(2)株式リスク・プレミアム(株式市場のリターンと国債利回りの差。投資家が国債の利回りに比べ、株式市場に対し、どの程度高いリターンを要求しているか)
(3)ベータ(個別企業の株価変動が市場全体の動きに比べどの程度大きいか小さいか)

の3つの要素によって決定されます。
 「株主資本コスト=国債利回り+ベータ×株式リスクプレミアム」という計算式となります。


企業が株主に対して提供するリターンをROEとし考えてみると、各企業は自社の株主資本コストを上回るROEを実現しなければ株主の期待に応えているとはならないわけです。


[PR]
by papio1017 | 2015-07-20 10:52 | 投資